センスの良さは、日々の選択にもにじみ出る。
フリッジの拠点は、代官山にあるシェアオフィスです。ここにはデザイン、映像、建築、ファッションなどを生業とするクリエイティブな企業が集っていて、日々新しいものが生み出されています。面接で初めて訪れたとき、すれ違う人たち誰もが洗練されている印象を受けました。面接で目の前に現れたフリッジの担当者も、自分に似合うものをよく知っている人でした。渡された名刺は両面が活版印刷。上質な紙の手触りが心地よく、その名刺ひとつから出会いを大切にする姿勢が感じられました。
前職では、取材の日にスーツを着るのが当たり前だった私は、フリッジでも取材には当然スーツで行くつもりでいました。しかし先輩からは「明日はスーツだと少し浮いてしまう。カッコ良くてきれい目な服装であればOKだよ」とアドバイス。ルールに則るというのはなんて楽なのだろうと、夜な夜なタンスを漁ったものです。
思い返せば入社前「面接にはスーツではなく普段着でお越しください」と言われて、そこでも頭を抱えました。オフィスカジュアルであれば間違いないだろうと思いながらも、少しだけ自分らしさも意識して出かけたことを覚えています。「普段着で」には、センスや価値観が近い人と出会いたいという意図があったのかもしれません。それから1カ月、私の原稿に赤入れする先輩が手にする素敵な万年筆を目にするたびに痛感しています。身の回りのものをセンス良く選ぶことの大切さを。その美意識は仕事にも現れるような気がします。
トップとの距離が近いから、見えるものがある。
フリッジ入社前の職場は、数百名規模でした。大企業ではありませんが、それでも代表者と会話できたのは、たった1度きりだったと記憶しています。知らぬ間に会社の方針がマネジメント層に決められ、それに従うのがあたりまえな環境です。納得できないことがあると直属の上司に「どうしてですか?」と質問して困らせたこともありました。
一方、フリッジではボスは、私の斜め後ろにいて、何かあればすぐに相談できます。話も早い。ランチの誘いにも乗ってくれます。毎日顔を合わせ、日常的に会社が大切にしていることを聞かされます。週に1度のミーティングも全員参加型。会社がどこに向かっているかが手に取るようにわかりますし、自分も議論に参加しているからエンゲージメントも高まります。仕事ヘの向き合い方はこれまで以上に前向きになりました。
憧れの人が近くにいるという、恵まれた環境で。
入社前、フリッジのイメージは「ハードワーク」でした。完成度の高い実績をウェブで目にし、当然工数もかさむだろうと想像したためです。いざ入社してみると、それなりに帰りが遅くなる日はあっても、深夜や土日にまで仕事している人はいません。「週末はどうされていましたか?」と聞けば、映画館や美術館に行ったこと、バンド活動でスタジオに入っていたこと、趣味の料理に勤しんでいたことなどを、みんな楽しそうに話してくれます。突き詰めて仕事をしているのだから、社内の空気もピリピリしているのでは? 戦々恐々としていた私でしたが気さくな人しかいないことにホッとしました。みんな充実のオンと充実のオフで、バランスが取れているからこそ心穏やかでいられるのではないかと思います。
先輩の魅力的な人間性。優れた技術を持ちながらも、それに飽き足りない姿勢。身近にロールモデルがいると、いつか自分もそうなれるのではないかと、不思議なほど希望が湧いてきます。あたりまえに高いクオリティスタンダードを前に、怯みそうになる日もありますが、ここで頑張り切れたら、一回りも二回りも大きな自分に会えるはず。自分の未来が楽しみ。そう思える環境に身を置けることに感謝して、今日もペンを握ります。