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Clients’ Voice

高品質なメッセージ。札幌から依頼した甲斐がありました。

株式会社アイコン代表取締役 瀬川照生様

その白羽の矢は、約800kmの距離を超えて届きました。「言葉を中心に据えて、会社のウェブサイトをリニューアルしたかったんです」と振り返るのは、北海道札幌市のITシステム制作会社・アイコンの瀬川照生様です。「採用の強化」と「思いの言語化」をミッションに、リアルとオンラインを行き来しながら完成した新しいウェブサイト。その成果をお聞きしました。

次なる成長に向け、看板を再定義したい。

フリッジと出会った当時、抱えていた課題をお聞かせください。

ここ数年で、ありがたいことにご依頼いただく案件の数が増え、その内容も高度なものになってきたのです。新たなニーズに応えるべく、採用活動を強化したいと考えました。求職者が情報収集にするあたり、まず見るのが会社のウェブサイト。しかし、当社はサイト制作から7、8年が経っており、内容と現状にズレが生じてきていました。私たちがどんな思いで何をしているのか、看板の再定義をしなければ。求職者をメインターゲットとしたフルリニューアルを決意したのです。

重視したのは、思いの言語化です。採用のミスマッチや早期離職を防ぐ狙いもありますし、社員や取引先に対しても、軸となる思いを打ち出しておかなければ、組織運営がぶれてしまいやすい。事業の成長に伴い、バックグラウンドの異なるメンバーの割合も増えています。皆の意識を合わせるためにも、一つ言葉でしっかりと旗を立てたい。ぜひ言葉のプロの力を借りようと、フリッジさんに依頼しました。

「質を伴った量」は、言葉のプロだからこそ。

まずは札幌の会社にお伺いし、経営層と課長にヒアリングをして、核となるステイトメントをご提案しました。率直な印象はいかがでしたか。

提案の量が多く、選択の幅が広いことに驚かされました。どの案も私たちの思いをよく理解してくださっているのが分かって、「あのとき伝えたことが、こういう言葉にまとまるんだ」と感心しきり。「質より量」ではなく「質を伴った量」をご提案いただけるのは、やはりプロの力だなと感じます。悩みつつも3案まで絞り、よりフィットする表現にブラッシュアップいただいて、「つかうを想う。つくるを磨く。」というステイトメントに決定しました。

このメッセージは、アイコンの経営層が大切にしていることそのものです。「つかうを想う」に代表されるITシステム開発はもちろん、経営や部下の育成、コミュニケーション、何においてもまずは相手を慮る。その姿勢で何に取り組むかというと、「つくるを磨く」、すなわちものづくりのために腕と人柄を磨き続けるのです。伝えたい思いが、短い言葉にバランスよく調和している。このステイトメントを当社の新たな旗印にするとともに、ウェブサイト全体のコンセプトに据えて、デザインやコンテンツを制作していただきました。

実績紹介や社員インタビューなどのコンテンツを新たに追加しましたね。

そうそう、見せ方を工夫していただいて。当社は行政向けや社内向けの業務システムが主なので、具体的な成果物を表に出しづらいのです。そこをプロジェクトの骨子や総括を掲載するという形で、私たちが提供できる技術力や提案力を打ち出していただけました。要件定義から運用・保守まで、どのプロセスをどんな契約形態で担ったか、ハッシュタグでピックアップできるのもアイデアですよね。

社員インタビューは求職者に向けたコンテンツではありますが、経営層にとっても思わぬ収穫がありました。客観的な立場から本音を引き出してもらったことで、私が思っている以上に皆がやりがいを持って働いているのを知ったのです。その思いに応えられるよう、今一度気を引き締めているところです。

ストライクゾーンの出会いが急増。

リニューアル公開後の反響はいかがでしょう?

まず1カ月ほどで、第一の目的である採用面の効果が現れました。応募者の層が目に見えて変わり、当社のストライクゾーンにぐっと近づいたのです。インタビュー記事もよく読まれていて、社員と立場や経歴が近い方が興味を持って応募してくれるようになりました。

採用に限らず、新規取引先や銀行の方とのお付き合いでも手応えを感じます。ウェブサイトで理解を深めたうえで商談や面会に来てくださるので、限られた時間の中でいっそう有意義な話し合いができるようになりました。

次のステップとして、社内の意識統一にも活用していきます。当社の思いはすべてここに書かれていますので、ミーティングでも面談でも「ウェブサイトにもある通り……」と説明できる。社員が常に立ち返る場所ができたわけです。総合して、経営を大いに助けてくれるツールになりました。

求めていたのは、価値観を共有できるパートナー。

札幌や道内にも制作会社がある中、あえて東京のフリッジにお声がけくださったのは、どんな経緯があったのでしょう?

北海道にも良い制作会社はありますが、選択肢が限られているのです。リニューアルしても、「いつもの制作会社が、いつもの感じで作った、道内の他社と同じようなウェブサイト」になりかねない。せっかくの大きな投資ですから、いっそ縁のないエリア、それもクリエイティブが活発な東京の制作会社にしようと思いました。遠く札幌からの依頼となれば、相手にも本気度が伝わるでしょうしね。

そのなかでも「言葉を中心に据えたウェブサイトを作るんだ」という思いが一致するフリッジさんに出会えたのは幸運でした。やはり価値観や温度感が同じ制作パートナーと仕事をしたいものですから。

私たちも、同じ思いを共有できて非常にありがたいプロジェクトでした。瀬川さんが「言葉を大切にしたい」と考えるのはどんな理由からですか?

長年システム開発に携わっていると、「言葉にしないことには伝わらない」という事実を痛感するんですよ。私たちの仕事はまず仕様書を作り、それに則って進めます。でも、いざ形にすると「イメージと違う、仕様書の行間を読め」と言われてしまったり。いやいや、行間と言われましても……と(笑)、そんな経験が少なからずあるんです。どこで何をするにも、言葉で一つ旗を立てるのが大切だと考えるようになりました。

「価値観が同じパートナーが良い」というのは、ものづくりに限ったことではありません。仕事はどこまでいっても人と人ですから、損得だけの付き合いよりは、一緒に飲みに行ったり、ゴルフをしたりするのが楽しい間柄がいい。日頃から関係性ができていれば、不測の事態でもこじらせることなく話し合って解決できます。フリッジさんとは、そういう面でもご一緒できてよかったです。

そう言っていただけて私たちも嬉しいです。

出張でも旅行でも、札幌に来られたときはぜひ立ち寄ってください。また食事にでも行きましょう。

ぜひとも! またお会いするのが楽しみです。

株式会社アイコン 様

北海道札幌市のITシステム制作会社。中小企業や地方自治体の業務アプリケーション、基幹システムなどを幅広く手がけ、地元札幌での厚い信頼を得ているほか、東京、名古屋、京都のニアショア開発も請け負っています。